ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

Emerging Technology研究会に参加

お題は「eBayはSkypeをなぜ買収したのか?」。徳力さんの分かりやすい説明で、スカイプやP2P技術のことがようやく、少し理解しました。ディスカッションも大変刺激的で、参考になりました。ちょっとお題からはずれるのですが、通信と放送の融合=メディア化ってすでに起きているのだ、といまさらながらの衝撃。

スカイプのような無料電話や無料ネット接続が登場して、インフラでお金が取れなくなってきている現状では、将来の収益を広告モデルに依存するしかないことが見えてきています。そのため、プラットフォーム屋はコンテンツ屋へ進出せざるを得ない。儲かっている、もしくは資金に余裕があるコンテンツ屋は、ディストリビューションの多角化(ユーザーへの接点増)とユーザーの囲い込みのためにプラットフォーム屋を買収する。もしくは、更なるコンテンツ充実のためにコンテンツを買い漁るか…
ebayとしては、隣を見ればプラットフォームからコンテンツまでの垂直統合をすでに終えている企業があったわけで、実は焦っているにもかかわらず、選択肢がかなり限られていたのではないか、などと考えてみたり。

あとディスカッションを聞いていて、通信の会社というか技術系の方というか、真面目なのだなという印象を持ちました。メディア=虚業ってのがミソ。虚業ってのはライブドアだけじゃありませんから。テレビ局や広告代理店とか、大なり小なりあるわけで、そこに「ジャーナリズム」なる高尚な言葉がかぶさっているので、解きほぐすのが難しいというか、本質が見えにくくなっているわけで…(以下略)

研究会後にコーヒーを飲みつつ雑談。私には、「信用経済から信頼経済へのシフト」「まるでWeb2.0みたいな個人と組織の関係」なんて難しい言葉は書けませんが、なんだか楽しくなりそう!

あ、アキバ視察団のご一行様はどうなったのだろう。また、感想など聞かせてください。