ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

「新聞がなくなる日」歌川令三著 もうそろそろ、紙VSネットはやめにしませんか?

先進地といわれるアメリカ、韓国の状況を踏まえながら日本の新聞の未来を書いた本。時折自身のエピソードを交えた文章はわかりやすく、経営戦略的な視点からの分析もあり、新聞本=ジャーナリズムの危機、一辺倒から少し踏み出した感はあります。
歌川氏も「できるだけ現場の実例と生きた統計を使い、無味乾燥な日本新聞学のアカデミズムの陥穽にはまらないように心がけた」とあとがきで意欲を述べています。
問題は、相変わらず紙VSネットという視点で未来像が描かれている点。「2030年のビジネスモデルは=紙新聞のなくなる日型」って本当にそうなのでしょうか? 紙には限界もあるけれど、まだまだ魅力もあると思いますが…
しかし、この程度の本の内容で「よくぞ思い切ったことを書いてくれた」「自分の故郷の行く末を、醒めた目で書き記していいのか?」との声があるとは…

新聞社の未来になんとなく不安を感じている人は、とりあえず読んどいて損はないでしょう。