ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

自民党がホリエモンに出馬要請

それにしても、日替わりヒーローならぬ、日替わり刺客を次々と繰り出して話題をつくる小泉首相の手腕には驚きます。ホリエモン担ぎのサプライズは、多くの有権者にとって「想定外」だった模様(gooの投票・ブログと連動しているユニークな企画によると出馬「想定外」が70%超えています。私も想定外に一票入れておきました)。テクノラティでもさっそく検索(まだ特集のところにはアップされていませんでした)。「堀江 出馬」だと411、「ホリエモン 自民」だと180でした。郵政民営化亀井静香のほうが多いようです。
堀江社長も「可能性はある」と含みを持たせた発言。株価も上がったし、久しぶりの話題なので、しばらく態度を鮮明にしないほうがオイシイのでしょう。政治家になれば重要な情報も入ってくるし、お金は持っているから選挙費用には困らないし、新自由主義と呼ばれている小泉首相の考え方とは近い気もするし(というより堀江社長が新自由主義そのものか?)… もし、出馬して当選して「先生」になっても、Tシャツ(クールビズだ)で国会に行くのでしょうか? 

ところで、堀江社長が出馬すればライブドアの報道姿勢にも注目したいところです。今朝は「小泉首相ホリエモンべた褒め」(見出し、毎日新聞の配信記事)をトップに出していますが、どう変化していくのでしょう。選挙(特に立候補)とマスコミの関係については、これまでにも問題となったことがありました。新日本海新聞では、オーナーの娘婿が立候補した際に署名記事で自分の主張を書いたことで非難されたことがあります。

アメリカでは、二大政党制という理由もあるのでしょうが、マスコミ各社が選挙前に支持政党を打ち出しているようです。日本は客観報道のタテマエがある以上、表向き中立・公正であることになっていますが、実際のところは各紙微妙にカラーがあります。テレビ朝日椿発言でも分かったように、テレビでも「何らかの意図」をもった選挙報道がある(今はどうか知りませんが)。小泉流の手法は、何らかのテーマを設定して、賛成・反対、などの明確な対立軸を作っていくものですから、日本のマスコミのエセ客観報道も小泉首相によって「ぶち壊される」かもしれません。なんだか、まとまらなくなってきましたので、このあたりで…