ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ジャーナリスト・山岡俊介氏宅放火

消費者金融問題、マルチまがい商法などを追及しているジャーナリスト・山岡俊介氏の自宅が放火されました。山岡氏は、自身のブログ「ストレイ・ドッグ」で「本紙・山岡自宅、早朝放火される。これは、言論に対する明らかな挑戦だ」をアップしています。本人に怪我はなかったようですが、午前4時といえば、普通の人であれば寝ている時間帯。脅しだけではない、底知れぬ恐ろしさを感じます。
タブーを書き続けているが故のことでしょう。当たり障りのない記事を書いていれば、このようなことは起きません。ブログタイトルの「ストレイ・ドッグ」は英語で野良犬の意味だそうです。プロフィール欄によると、『記者クラブ制度でがんじがらめにされ、なかなか調査報道できない大手マスコミ、社員記者が“飼い犬”とすれば、何の縛りもないフリー記者は“野良犬”との例えから、こう名付けました。』とあります。元飼い犬(今もそうかもしれない)としては、トラックバックで勝手に支持を表明するぐらいしかできません。リアルな行動にブログやネットの言論は無力かもしれません。しかし、意思を表明することは決して無駄ではないはずです。どのようなことがあろうとも、言論には言論で対抗すべきであり、放火など許されません。

追記 何か、リアルで山岡氏を支援できないかと考え、既に何冊か持っていますが、HPで紹介されていた最新刊(共著だそう)を購入することにしました。募金、講演依頼、いろいろと考えてみたのですが、押し付けがましいのもどうかと…。まったくの、自己満足ですが、何もしないよりはいいかと思っています。
「治安国家」拒否宣言―「共謀罪」がやってくる