ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

堀江氏断固支持!(from毎日新聞)

毎日新聞のネット版・インタラクティブ「記者の目」に「堀江社長批判への反論」がアップされています。デジタルメディア局の柴沼氏による記事で、同じテーマで堀江氏批判を書いた自社内の記者への反論という形になっています。記者の目では、これまでにもひとつのテーマを巡って記者同士が意見を述べ合ったことがあります。私はいつも「皆が同じ考え方のほうがよほど気持ち悪い」と書いていますが、メディアも同じだと思っています。委員長風の朝日、泥臭い読売など、各社にカラーや社風のようなものがありますが、毎日の社風は何でも吸収してしまう「ごった煮」かもしれません。

柴沼氏は記事を『プロ野球、商風土、そしてメディアのあり方について議論を巻き起こした堀江氏を、私は断固支持する』と議論を呼びそうなフレーズで結んでいます(詳しくは、ぜひインタラクティブをご覧ください)。インタラクティブでは「ネットは新聞を殺すのか」(ネット時代のジャーナリズムとは何か?でした)をテーマに議論も行われるそうです(私も参戦するかも知れない…)。柴沼氏の反論に、堀江氏を批判した毎日の経済部と社会部の両記者はどう反応するのか、別の記者が論争に名乗りを上げるのか? 今後の展開が楽しみです。

毎日はいい記事を書いています(新聞協会賞を取ったスクープを本にまとめた発掘捏造個人情報は誰のものか―防衛庁リストとメディア規制は一読の価値あり。特に発掘捏造はオススメです!)、企画や連載も面白いものが多いのですが、いかんせん「売れない」。この毎日が売れないというのが、実は新聞業界にとって重要なことを示唆していると思うのですが、話すと長いのでまた別の機会にしたいと思います。