ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

JTC・班別ディスカッション2

◆何に配慮するのか

地方自治の企画をやった。可動堰問題なども取り上げた」「東京を中心としてやっていると地方自治は薄くなりがちだ」「地方だと県庁や市に気を使ってしまう」「何でそんなことに気をまわす必要があるのかと思う。スポンサーが言ってくる前に、広告部がバタバタしてしまう」「警察でも県庁でも同じ構図」「自主規制」「編集会議に広告の担当が出てきている」「それはひどい」「別にいてもいいが、NOと言えるかどうかが問題」「パチンコ、先物取引がスポンサーになっているのがけしからんと言う人がいる。どんな広告主だろうが、広告が何を言ってきてもNOと言えばいい」

◆記者は経営も知る必要がある

日本野鳥の会、日本自然保護協会などの団体が不参加を決めたことを開幕18日前に書いたが『このタイミングで書くのはどうか。つぶすのか』と言われた。そうじゃない。問題は問題として書いた」「推進か反対かじゃなくて、どっちもありじゃないか?」「注文はきちんとつけるべきだ」「コンパニオンの制服、食べ物ガイド、ネットオークションでの入場券の入手なども書いた」「楽しい紙面をつくる」「週間金曜日にもあったが、広告代理店からの圧力のようなものはあるのか?私はあまり感じられないが…」「社によってはかなり頼っていることもあるらしい」「新聞広告が厳しくなっているから、営業は気にしているのでは?」「じゃあクライアントが新聞広告から引き上げるとなるとどうか。給料がさがるわけだし、やっぱりサラリーマンだからできれば避けたい」「書くだけではなく、経営のことも頭に入れながら記者はやらなければだめだ」「志が高い記者ほど経営のことを語らなくていいと思いがち。知った上で書く」「批判だけじゃだめだ」

◆ブログについて

「既存メディアに期待している人たちが今見限ろうとしている。ブログはその間を埋められるのではないか?」「参加型ジャーナリズムとか言うが、私はあまり参加したいと思わないって人もいる」「新聞の危機はあったが、いつも乗り越えてきた、今回もなんとかなるのではないか?ビジネスモデルも見つかるかもしれない」「実は社内でもブログをやろうという話があるが、記者が忙しくてやってられないと言っている」「コメントを受け付けるかどうかは悩む。けど、コメントを受け付けなければ双方向性のメリットはない」「記者ブログは相次いで炎上している。記者と名乗るのはデメリットもある」「管理人の腕前ってことですかね?」

◆ジャーナリズムは権力の監視?!

「逮捕された会社社長と接待を受けていたという公務員を批判した記事を見たが、市民の声が批判ばっかりだった。つまらない公務員が多い中、幅広く人脈を作っていたかもしれない。確かに脇が甘かったが、一方的な批判はまずいのではないか?」「記者だって餞別を受けている人もいる。自分だって毒饅頭食ってる」「確かに」「それを明かすぐらいの度胸がほしいが、現実は難しい…」。