ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

久しぶりにライブドアvs楽天ついでにフジも

大西さんもよく使われているアクセス解析HP「Alexa」を使って久しぶりにライブドアと楽天に加えて、話題のフジテレビのHPアクセス状況を比較してみました(期間は1年)。それにしてもライブドアの伸びはすごいです。

株式分割、プロ野球買収など常に話題をつくって世間の注目を集めてきた成果と言えるでしょう。堀江社長もニッポン放送株購入の際の記者会見で「もっと知名度がほしい」というようなことを言っていましたが、アクセス数で勝負が決まるネット世界で後発である不利をなんとか乗り越えようという意欲を感じます(あまりに急すぎて失敗するかもしれませんが)。実際、グラフを見ても去年は同じぐらいのランキングだったフジテレビを大きく引き離していますが楽天は超えられない。堀江社長がライバル視するヤフーはまだ遠い。

ライブドア、楽天ともにネット商店、ブログなどアクセスが増える要因を抱え込んでるのでランキングも非常に上位です。フジテレビのアクセスを見ると低迷しているようにも見えますが、フジは940位(ランキングは上下しますのでだいたいです)とソコソコ。いや、あまり工夫もなく従来型の発想で作っているHPのアクセスとしては非常に優秀といえます。ニュースを流しているだけに等しいほかのサイトも同様です。日経は280位、朝日は360位、NHKは700位と、とてもレベルが高い。考えようによっては2000位以下に低迷している産経はもっと伸びる。堀江社長的に言うなら「僕ならもっとうまくやれる」というところなのでしょう。

このalexa。いろんなHPのランキングやアクセス状況が見えて楽しいHPです。以前自社のHPをチェックしたことがあるのですが… あまりにランクが低くて寒いものがありました(最近やや盛り返している模様)。紙は地域に左右されますが、ネットは世界に開かれています。これまで新聞社には、ネットで速報して紙で読ますという考えが多くありましたが、私はネットと紙の読者は違っているのではないかと思っています。地域の情報を地域ではなく、世界に発信する。この発想転換は(結局発想や意識の問題になってしまうのですが…)とても難しい。だったら、ネットはネット界に詳しい人にやってもらえばいいと思うんですが。

追記(2月18日午前) ライブドア株をリーマンブラザーズ証券が空売りとのニュース。ライブドアの株が大幅に下落しています。これはあちこちのブログや掲示板で予想されていた展開です。資本の論理を持ち出してフジに提携を迫っている堀江社長が資本の論理に苦しむ(訂正×苦しむのは堀江社長ではなくライブドアの株主のようで…)。当たり前と言えば当たり前ですが、厳しいです。

ライブドアの買収に政財界から批判相次ぐという記事もありました。「資本主義の悪い面が出てきたような感じさえする」「単なるマネーゲームではないか」と述べたようですが、資本主義だけでなくいろんな事象にいい面も悪い面もあります。悪い面ではなく、自分にとって都合が悪い資本主義というだけなのではないでしょうか?