ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

団塊の世代亡き後は


団塊の世代はてなダイアリーによると、キーワードは「競争」「ジーパン」などで、『若年層はいい印象を抱いていない…』『価値観は過去の存在となったが…』などと辛らつ(当ってる?)な解説がついている)については、木村氏kaim氏など、いろいろなブロガーが、いろいろな角度から取り上げています。そこで私も団塊世代とポスト団塊を考えてみました…

ミーハーで進歩派気取りだが実は保守的、女性を理解するふりをして男尊女卑、反体制気取りだが権威・権力に弱い、競争しているが横並び意識が強い、書き出すときりがありませんが、私は団塊の世代の最大の特徴はこのアンビバレンツにあると考えています。あるとき、私は団塊世代の幹部と新聞について議論したのですが、「ホント若い人は読んでいませんよ」「もうあと数年しか会社にいない人とは危機感が違うんです」との私の言葉(ややあおり気味)に



「頭では分かっているが、気持ちがついていかないんだ〜」



と幹部は叫んだのです。議論はヒートアップしていましたが、その言葉は私の心に「スッ」と入ってきました。なるほど言いえて妙。なんだ、格好つけの団塊世代も自分のダメな部分を認めることが出来るんじゃないか、と。その後議論が前向きで冷静に進んだのには笑えましたが。



私は団塊の世代は使いようがあると思うのです。時代遅れ感とプライドをうまくくすぐって、最後はお約束の飲み屋根回しで転がす(私にはできませんが)。しかし、問題はその下です(団塊世代なんてどうせ数年すれば会社からいなくなるんだから)。完全な個人的体験ですが、彼ら(彼女も含む)は団塊の世代ほどミーハーでもなければ、競争も経験していません。特にバブル期(1980年代中盤から90年ごろ)前からバブル期前半に入社して、若手時代をバブルとともに過ごした人たちは「いい時代」しか知りません。彼らは仕事が出来ると思い込み、プライドも高い。彼らは言う。「営業が取れない。お前の誠意が足りないのだ」「オレの若いころはな。(広告を)断って、断ってよ」「取材相手とゴルフに行ってネタも取れた」などなど。しかし、決して実になるアドバイスやアイデアは出さない。いや、出せないのです。



あなたたちは仕事が出来た風に言うけれど、それは時代のおかげなのですよ。バブルっ子さん(バブルっ子もデキル人もいます。でもデキル人はバブルの勢いで独立した人が多い。ここで言うバブルっ子はあの狂乱と勢いの中でも組織にとどまることしかできなかった人たちのことを指す)



私は団塊の世代亡き後のほうが心配です(笑)



ちなみに、私にとって世代論というのは血液型論争と同じぐらい「しゃれ」だと思っています。飲みのアテぐらいでしょうか。結局のところは一人ひとりですからね(ってここまで書いてきて言うなよ!)。


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