ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

38式歩兵銃でB29を撃て!

2月1日で32歳になりました。「ずいぶん長く生きたもんだ」と思わずしみじみ。高校・大学時代は三十路なんて想像もできませんでした。ものすごくオッサンのイメージでしたが自分には実感がない(笑)。まあ、他の人から見れば多分変なオッサンなのでしょう…(今日は愚痴ばかりなので興味のない方は飛ばしてください)

ネットの世界はスピード、スピードです。私がブログを開設して約5カ月。文系ですが脳の中がものすごく変化した気がします。神奈川新聞のブログ(参考「カナロコ住民になってみた」)の登場は、湯川さんも「青天の霹靂」とブログに書いていましたが、私も「まさかこんなに早く」という驚きがまだ冷めていません。ニュースサイトのブログ化は本当に大変なこと。宇宙旅行実現ぐらいインパクトあります。

私はといえば、匿名ですが参加型ジャーナリズムやマスコミについてちょっとドキドキしながらブログで書いて、予想以上の多くの皆さんに読んでもらっている(本当にありがとうございます)。批判されて、傷ついて、応援もあって、勇気付けられもして…。しかし、現実にはどうだ?! 文化部員として、メディアには直接かかわれず、新聞記者としてはスクープもない(協会賞なんて別世界の話)。社内の評価は、ブログなるバカなことをやっている、上の言うことを聞かない、口だけは達者な不良債権社員、とまあこんな感じで…。

タイトル。新聞社の人間は不勉強な上、プライドだけは高いことはこれまで何度も書いてきました。それを一言で言い表すとあんな感じ。技術の進歩に目を向けずに「魂」だけで大戦に勝てると思った人たち。私が「こんな技術があります」「他社でもやってます」と言っても、「どれくらいの他社がやってるの?無理、無理」「何かあったらどうするの?」と横並び意識と責任逃ればかり。そして流れが出来れば勝ち馬に乗り遅れまいと右へ倣え!(最近地方紙のHPにグーグルアドセンスが相次いで導入されたのもそれ)。神奈川の努力によって参加型ジャーナリズムの新しい地平が見えそうなのに、自分はまだ紙の世界を生きている。

32歳。年を重ねるたびに頭も柔軟性を欠き、決断は鈍くなります。もっと他にも私のフィールドがあるのではないか?本当に今の会社で一生を終えるのか。誰かスカウトしてくれんかな?とか(笑) 凡人で才能がないくせに夢みたいなことを考えながら、自問自答することもあります。

けどまあ、こんな私でもブツブツいいながらも生きている(ガ島に取り残されそうになっているとはいえ)。生きていればいいこともあるはず。半歩でも前に。また明日から頑張ろう!