ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

新聞労連青年女性部集会・リアルタイム中継(終了)

岡山で会いましょう」で紹介した新聞労連青年女性部の集会が20、21日と岡山市で行われました。この日のために準備してきたスタッフの皆さんお疲れ様でした。共感できる人と出会えて、「自分は一人きりじゃないのだ」と少し勇気付けられました。文句を言っているだけでは、何も変わらない。一歩でも、半歩でも自分が出来る範囲のことをやっていくしかありません。少しずつやっていきましょう(リードとタイトルを書き直しました)。

 

追記(1月20日午後1時)今会場の岡山市のメルパルクです。会場のLANで接続すると更新、コメント投稿ができないようなので、持参の携帯からになります。少々時間がかかるのでご理解ください。この後、魚住昭氏の公演、分科会は午後3時30分からです。今日中に、分科会での議論をアップする予定です。明日(21日)午前10時から11時にはリアルタイムで全国(全世界?)のブロガーと議論できればと思います。ぜひ、ご参加ください。

追記(1月20日午後4時)私が参加した分科会E「新聞人はマスゴミ批判に耐えうるか 〜ブログ時代のジャーナリズム〜」の参加者は私も含めて13人。職場はさまざまで、メディアや整理部など幅広く、新聞への就職を目指す大学生の方も参加してくれました。まず、参加者は街に出て新聞に関する簡単なインタビューを行いました。

「新聞を読んでいるか」「何故読まないのか」「イメージは?」などを聞きました。大雑把ですが、取っている人はほぼ半分、読んでいる人は2割というところでした。読まない理由は、「時間がない(高校生)」「ダサい」「チラシのために取っていたが古紙が邪魔になるし、金も掛かるからやめた」「ニュースがかけ離れていて分からない」「文字がいっぱいで読みにくい」「面白くない」「ニュースはテレビで見るから新聞はいらない」。読んでいる人は、ほとんどがテレビ欄。「テレビ・ネットより新聞が詳しいから読んでいる」「授業で言われたから読む」「入試対策」「記事下広告でセール情報をチェック」という答えがありました。中には「興味はあるが難しすぎる。NHKの子供ニュースみたいなのがあれば読む」「政治などを素人にも分かりやすく教えてほしい」などの提言もありました。

追記(1月21日午前2時)このあと、フリーペーパー、ネット展開、広告などの側面から話し合いましたが、テーマが散漫になり絞り込めませんでした。準備不足だったかもしれません…



追記(1月21日午前9時) 「ネットが新聞を殺すのか」を読んでの感想。事前に課題図書として読むように指定されていた「ネット…」から議論を再構築することに。

ネットが紙を殺す(収益が上がらなくなるという意味)と思う人。8人、殺さない人2人、他の要因で死ぬ2人。殺されない理由「マーケットの規模が違う。紙で稼いでるのをネットで稼ぐのは難しい。100年の歴史と伝統もある。加速的にネットが増えているが、まだまだ」「ネットで早く、新聞で深く。フラッシュはネットで、解説はネットで。いろんな問題はあるが、ネットと新聞の共存を目指せないのか?共存すれば紙は死ななくてすむ」「昨日外に出て話を聞いて思ったのは、中高生はパソコンでなく携帯で情報を仕入れていて、娯楽が中心。新聞はかたいけど、エンターテインメントを載せれば見るという意見もあった。どういうコンテンツを紙面で提供していくかが重要。読者のニーズにこたえるような供給ができれば紙も残る」

その他の人の意見「新聞を読まないのは若い人だけではない。ニーズが細かくなりすぎて、一つの商品でカバーする範囲が広い総合的な新聞は難しい。今みたいな儲かるモデルにはならない」。「百貨店は終わりということ。セレクトショップ的になるなら縮小均衡しなければだめ」「市場動向、技術動向に目が向いていない。資本主義社会で企業体としてのていをなしてないのが今の新聞社。外的要因でなく、内的要因で終わる」

ネット事業の課題 「ネットの特性を生かしたかたちで逆に新聞を利用しなきゃだめ」「いくら新聞内で努力しても、ネットが紙を殺す。新聞を減らさない努力をネットでやっていく」「若い人が新聞を読まないから若い人の面を作ってみるという発想が無意味」「新聞的な発想が邪魔をしている。何かやろうとすると『新聞ではどうだった』とか言う人が多い。ちょっともったいないなと思う」「メディアから催促をしないと報道部門から速報が出ない」「地方紙ならではの特性を生かせる。全国紙より有利」「広告もネットに対応していない」


地方紙ならでは特色あるネットコンテンツを考える。 「桜島カメラが人気」「鳥取砂丘カメラ、渦潮カメラ、坂本竜馬カメラとかなら、地方の景色がすぐ見える。それで地方紙同士で連携する」「映像に関連して、書籍広告を売ってしまう」「特産物を利用して、食べ物を売る」「地方紙連合うまいもの大会」「地方紙のサイトを見るのか?」「地域ポータルを目指す」

地域ポータルの課題。 「お店に書き込んでもらう」「県外よりも地元に見せるのが先。優先順位は地元が先」「新聞にはコミュニティがある。わざわざネットに新しいコミュニティを作るのはソンじゃないか?」「コミュニティは壊れない。紙とネットが住んでいる世界が違う」「地方紙を昔から取っている人は、新聞のHPを見ていない」

新聞社だから新聞HPである必要はあるのか? 「サッカーがあるので、県内だけじゃなくて県外の人も読んでいる。個人サイトをのぞけばサッカーコンテンツは一人勝ち。サブの情報が上にきてもいい」「スポーツだけじゃなくて何でもあり」「ニュースを配信する機能があればいい」「何でもありでいい。アダルト以外は」「新聞社のページって何かあるんじゃないか?と漠然としたニーズでアクセスした人にもこたえたい」「ニュースを一つのコンテンツにしたい」「ニュースがアクセスの数につながっている。やっぱりニュースかな」「発信者側が判断しない。それはユーザーが判断すればいい」「ニュース以外のコンテンツを?っと言われても紙を基盤にしている記者は理解できないのでは?」

紙の呪縛をとくには? 「街で若者の話を聞け」「先生と呼ばれている人は使えない。記者も同じぐらい使えない。人からチヤホヤされすぎている。同じところに記者としてと、営業としていったことがあったが、態度が違いすぎる」「結果が見えているので、あまりたくさんの人がやるとへこむんじゃないか?」「マーケットリサーチを自分の手でするべきだ」「読者の声を直接聞く」「記者に読者アンケートをさせようとしたら大反対が起きた。そういう意識が問題」「奈良の事件の容疑者のような人が用意に再就職できてしまうのが販売の現場。それを見ようとしないというか、記者はしらないのではないか?」「HPでウェブ日誌というのがあるが、外部じゃなくて内部への啓蒙の意味もある」「それは上司も読んでいる?」「読んでいるらしい」「ウチならクリックの意味が分からないという話になりかねない(涙)」

「紙の呪縛をとくことが、メディアさらには、販売、営業、紙のためにもなる」「死んでほしいと思う。新聞社員はバカだから死ななきゃなおらない」「死んでもなおらないのでは」「自分もいい待遇に天狗になっているところもある」「呪縛は一人ひとりにある」

社内の風通し。 「言って来いとか言うけど、彼らの考えに合わないところは取り入れてくれないから無意味」「広告を一生懸命売っているけど、新聞を読まれていないと悲しい。自分がやっていることを否定することになる」「孤立感(魚住講演より)を感じることがある。何か言っても助けてくれないところがある。『ジャーナリズムはワイワイ言うところから出てくる』とか言うけど、結局聞かない」「聞く耳を持っている風な人が多い。イエスマンの意見しか聞かない」


宿題。自分たち自身も身をもって新聞の現状を知るために、参加者が各社単位で「新聞を読んでいるか?」「新聞へのイメージ」などを街で聞くことにしました。少しでも多くの新聞社員が危機感を共有してくれればいいなと思います。


追記(1月21日午前11時すぎ)これで終わります。会話を抜粋しただけで、議論も散漫になりがちで、まとめきれなかったかもしれません。議論を読んでのコメントもお待ちしています。