ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

災害報道・私なりの考え

今日は阪神大震災から10年です。阪神だけでなく、新潟中越地震スマトラ沖地震、台風などで被災し、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

私は直接阪神大震災に関わってはいません。当時は広島市内に住んでいましたが、揺れで目が覚めました。すぐにテレビをつけましたが、何もやってませんでした。その日は日帰りスキーを予定していたので、そのまま二度寝してしまいました。スキー場へ行く途中の高速のサービスエリアでテレビを見ましたが、高速道路が倒壊しているのに「死者の情報は入っていません」とアナウンサーがしゃべるのを奇妙に感じたものでした。スキーから帰ると報道は一変していました。

本当に大きなことが起きているときは、逆に情報が入らない。「情報の空白」。情報がほしい人に情報が届かない。そんなメディアの構造問題。さらには、現地での無神経な取材に端を発したマスコミへの批判。携帯がネットが普及し、ボランティアも根付きましたが、マスコミは中越地震でも非難されました。新聞やテレビには、行政への批判があふれていますが、メディアは変わったのか?対策は行っているのか… このブログで実施したアンケートの「まとめ」を見ても、既存メディアへの不信感があふれています。そして「期待していない」という声すらあります。この10年、メディアは何をしていたのか? 忸怩たる思いでいっぱいです。

 

この後、何回かに分けて、ブログとネット、紙を絡めた今後の災害報道について考えてみたいと思います。 …つづく