ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

NYタイムズが無料紙を

ニューヨークタイムズが、ボストンで無料紙事業に参加との記事。日経、朝日も紹介していましたが、読売だけが『タイムズ社はボストンの有力紙ボストン・グローブも所有しているが、メトロ・ボストンと読者層が重なることはないという。米国でも若い世代の新聞離れが進む中、無料紙を通じて新聞に親しんでもらい、いずれはグローブ紙の購読につなげたいという狙いもありそうだ』と付け加えてあったのが目をひきました。

現在、日本の新聞社でフリーペーパー(FP)と言えば、本紙に織り込むタイプで、ダイレクトにニュースを扱うものではありません。朝日新聞は以前、セブンという週刊新聞を発行しましたがこれも無料ではありませんでした。地方紙各社は、販売戦略に有効として織り込みタイプのFPに力を入れていますが、アメリカではどうやら違うようです。私は、アメリカの新聞業界に詳しくないのですが、今回のNYタイムズの事業は、新聞本紙はそのままに、FPを「入門ツール」として使っていく戦略だと理解しましたが、どうなんでしょうか?


韓国などでもニュース系FPは相当広がっていると聞いていますが、日本ではニュース系FPはあまり成功しているとはいえないと思います。リクルート社が出しているR−25(以前の記事「R−25に注目」も参考にしてください)はニュースも紹介していますが、ダイレクトにニュース系であることを避けているようにも見えます。


アメリカのFP事情などに、詳しい情報をお持ちの方がいれば教えてください。