ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ブログが「週刊アスキー」に紹介されました

アスキーに載っているらしいですね?」友人からのメールで気づいた。さっそく買いに行ってみました。パソコン雑誌を買うのはすごく久しぶりで、どこに置いてあるのか探すのに一苦労でした。ページをめくると… 歌田明弘氏が書いている「仮想報道」というコーナーに記者ブログのことが書かれていて、そこにネットは新聞を殺すのかジャーナリズム考現学とともに、紹介されていました。

特に個別のブログの内容に踏み込んでいるわけではありませんが、木村剛氏のブログを中心に巻き起こった「マスゴミ批判騒動」を取っ掛かりに、記者ブログが置かれた問題点や課題などをうまくまとめています。

歌田氏は『おおかたのマスコミ関係者が思う以上にマスコミは嫌われている。なぜ嫌われているのかはっきりしている。マスコミが特権をカサに着て好き勝手なことをやっていると、いまやふつうの人でも思っている』と書き、松本サリン事件で報道被害を受けた河野さんの立場を『明日は我が身かも、と危機感を持っている』と続けています。

新聞社内では「市民の味方」「弱者の立場で」などと、少し恥ずかしい言葉が平気で使われ、それを信じているフシすらあります。すでに化けの皮ははがれているのに…

歌田氏の『ブログはマスコミのほうも自分たちの立場を伝えて共感を取り戻す(取り戻す!、共感はもう失われている…)武器になる』という言葉は大いに共感できました。これは私が共同ブログ騒動(団藤氏のブログ時評で起きている騒動も構造が似ている気がします)で書いたことですが、ブログの登場によって記者も誰かに物申される立場になったわけですから、この事態を否定的にとらえて殻に閉じこもるのでなく、積極的に活用したほうがいい。メディアにとってもチャンスなのです。

ブログで書くのは個人の意見ですし、そもそも書いた文章が100%賛同されることなどあり得ません。さらに歌田氏が言うようにマスコミは「嫌われている」のですから、感情的な批判も多くて当たり前でしょう。批判は受け、対応すべきは対応し、(あまりに無関係なコメントなど)無視すべきは無視すればいいと思います。もちろん限界はありますが、誠実に対応していれば、少しずつですが理解してくれる人が増えていくと思います。甘いですかね?

そういえば9月4日にこのブログをスタートさせて、3カ月が過ぎました。12月4日に「3カ月です!」って書こうと思っていたのですが、年末の忙しさで忘れていたようで…