ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ブログが役立つか

ヤフートピックスに「ブログで広がる中越地震支援」の記事。gooでの「テーマサロン」などいくつかのブログを紹介しています。そのうちに、既存メディアもブログの活躍を新しい話題として紹介するでしょう。前回、私が「災害報道にこそ」で書いたことが、ブロガーたちの手によって実現しています。アメリカでブログが普及したのが、9・11と言われていますが、この地震がもしかしたらブログを普及させるひとつの契機になるかもしれません。


既存メディアに関しては「被害情報が中心で使えないのではないか」との批判がブログ界からは出ています。今回の地震では大きなメディアが伝えない、小さなエリアでの役立つ情報をブロガーが発信しています。ただ、なんでも評点さんが「ブログ界に関するはがゆさ」で書いているように『未だにブログ界はマイナー』なので、被災者に十分に情報が伝わっているかは疑問が残ります。NTTの災害伝言板は、iモードのメニューのトップに紹介されていますが、ブログはマスへアピールするパワーがない。結局は今回のヤフートピックスのようなパワーメディアに紹介されて、初めて多くの人がブログにアクセスできるのです。被災者が一番に思いつくであろう、NHKや新潟日報などの地元紙、エフエムなどのラジオがブログをすぐにでも開設すべきですし、開設できないのであれば、そのブログへ誘導するようにHPに紹介すべきです。特に新潟日報(公共のサイトと一部伝言板のみ紹介)はそれができる立場ではないでしょうか? 私が言うのもおかしな話かもしれませんが、ぜひ、掲載をお願いしたいと思います。そして、携帯電話でアクセスできるブログや掲示板の情報も紙面に掲載すれば、ブログや掲示板を知らない人にも役に立つでしょう。


自身の経験から言っても、被災現場は情報が不足しています。掲示板やブログに情報が寄せられて、それを見ることができるだけで、少しばかり「安心」できるものです。


常に余震の恐怖があり、避難所での生活は厳しいと思います。今回の中越地震で被災された方に、心からお見舞い申し上げます。私は、台風以来約1週間ぶりにブログ界に復帰しました。多くの方に激励のメッセージをいただきました。ありがとうございました。


関連サイト◆新潟中越地震情報  ◆地域別整理ブログ(11月1日で更新休止)◆レスキューナウ(中越地震関連情報) ◆新潟中越地区地震掲示板小千谷市の情報、終了しています)