ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

災害報道にこそ!

台風23号で自宅が床下浸水=写真は「風呂の残り水活用ポンプ」を活用しているところ=してしまいました。端的に言って、災害時に既存メディアは使えない!ってことです。
家が危ないことを知ったのは、昨日の午後3時ごろ。母親から「増水で家の駐車場が水没した」と携帯メールがあり、その後断続的に情報がメールで入りました。会社員たる身「いつ帰るか」が問題です(文化部なのでなんとか帰れますが、社会部がお祭り状態と化しているので、やはり帰りにくい雰囲気であることは確か)。台風情報を流しっぱなしにしているNHKでローカルニュースが流れるたびに、チェックするものの自宅周辺の情報はナシ。2ちゃんねるの関連スレッドも見つけられず…。午後6時過ぎに、思い切って帰りましたが、すでに道路は寸断され、腰まで水に浸かって家にたどり着きました。
結局自宅周辺の団地は深夜まで孤立。ただ、誰も消防や警察に連絡しなかったらしく、NHKでも「孤立地区」との情報は一切ナシ、ワガ地区は無視され続けたのでありました…。翌日自社の紙面も見てみましたが、前日にテレビが放送していた地域ばかりに写真が集中していました。これは既存メディアの横並び体質(他の社が行っているところは抑えておかないとマズイ)&ニュースの象徴を作りたがる習性を示しています。規模は違いすぎますが、阪神大震災のときに兵庫県・大阪府のいろいろなところでさまざまな状況があったのに、仮設住宅や長田区の菅原市場ばかりにマスコミ報道が集中したのと同じ現象でしょう。
こんなときこそ、紙面やテレビではなくネットの出番(特に携帯)。すでにNTTなどが無事を知らせる災害掲示板を運営していますが、災害リアルタイム掲示板を設置して読者に各地の状況メールや写メでリポートしてもらえば、すごく役に立つし、取材にも「使え」る(同じようなサービスをウェザーニューズがやっていますが範囲が広すぎると思います)。どんどん上昇する水位を見ていると不安になり、どんな小さな情報でもほしいものです。他の地域はどうなっているのか、近くの川の堤防は大丈夫か? 切れそうなら逃げなければ… いろんなことが頭をよぎります。取材をしていてもそうですが、「現場」は情報空白地帯になってしまうのです。何度も携帯で自社のHPにつなげても、更新は平常運行。っつ、使えない。
人はちょっとした情報で納得するものです。例えば出張や旅行で移動中の人なら、列車や飛行機が止まっているのは分かっている。その先が、どうなっているのか?どこまでなら列車は動いているのか、バスは? 「被害の結果」ではなく「判断の材料となる情報」がほしいのです。2ちゃんねるはアラシが怖いから使えない、ブログはどうでしょう? どこか地方紙やメディアで災害や緊急時に使えるHPを運営しているところあったら教えてください。

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