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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

あっという間に読めるけど一行ごとに面白い『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん著

文藝春秋の方から頂いたみうらじゅんの『「ない仕事」の作り方』。テレビに出て変なことを言ったり、雑誌でよくわからない連載をしている人だなあ、ぐらいの印象だったのですが、すいませんでした。真面目に書くと、ゆるさの裏に努力有りということだと思い…

「ソーシャルシフト」これからの日本企業にとって一番大切なことはHERO社員を活かすこと

ループス・コミュニケーションズの斉藤徹さんが書いた「ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと」。 350ページを超える分厚さ。図表とケースが豊富に紹介されており、いまソーシャルメディアによって企業に何が起きているかを明らかにしてい…

「あなたがメディア!ソーシャル新時代の情報術」

「ダン・ギルモアは歩んできた道が似ていると思うんですよ」と話したら「藤代さんが日本のダン・ギルモア?」と吹き出したのは元ITmediaの藤村さんでした(吹き出したように見えたのはどうやら勘違い…)。ITmediaの社内勉強会が始まる前の雑談で、ダン・ギル…

情報の値段=お布施論 「情報の文明学」梅棹忠夫

日本を代表する知識人(生態学、民族学、文化人類学など分野にとらわれない活動をされていた)で国立民族学博物館の初代館長を務めた梅棹忠夫さんが90歳で亡くなりました。お会いしたことも、お見かけしたこともないのですが、その著書には大きな影響を受けて…

「未来をつくる図書館-ニューヨークからの報告-」菅谷明子

アメリカンドリーム。そんな言葉がリアリティを持って感じられた図書館について書かれた本、と書くと何のことだろうと思われるかもしれません。菅谷明子さんの「未来をつくる図書館ーニューヨークからの報告ー」。タイトルを見て子供図書館のことでも書いてい…

「ニコニコ動画が未来を作る ドワンゴ物語」佐々木俊尚

献本いただきました。届いたときにプロローグをちらりと読んで、いったんストップしていた(スケジュールが詰まっていたのに、このまま読んでしまいそうだった…)「ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語」。佐々木さんは多くの本を出されており、メディ…

「FREE フリー 無料からお金を生み出す新戦略」クリス・アンダーソン

「ロングテール 「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」の著者で「ワイアード」誌の編集長、クリス・アンダーソンが書いた話題の本、「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」を読みました。アマゾンで売り上げ1位、手にした本は既に3刷目だったので、…

ネット無料文化は終わるのか「情報革命バブルの崩壊」山本一郎

切込隊長の新刊「情報革命バブルの崩壊」。帯には「ネット社会」「ネット広告」は泡(バブル)だった!、近未来予測「ネット無料文化は終わる」の緑の文字。第一章「本当に、新聞はネットに読者を奪われたのか?」、第二章「ネット空間はいつから貧民の楽園…

「サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む」

佐賀で先月開催された第3回地域SNS全国フォーラムをきっかけに、日経IT-PLUSにメディアとコミュニティの関係について書きました。 なぜ地域SNSは「立ち枯れる」のか 細胞分裂するコミュニティーをつなぐもの そのフォーラムでパネリストとしてご一緒した鈴木…

「クラウド化する世界」ニコラス・G・カー

「Web2.0の次はクラウドかよ」と懐疑的な人も「クラウド化する世界 -ビジネスモデル構築の大転換」を読んでおいたほうがいいでしょう。 著者は「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」で知られるビジネスライターのニコラス・G・カー。 本はIT業界から嫌わ…

「明日の広告」に書いていないこと

話題の本「明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法」をようやく読みました。著者は電通のクリエイティブ・ディレクターの佐藤尚之氏。 書いてあることは納得。でも今さら言われて「そうか!」と思う人が多いなら、広告業界は何をやっていた…

瀬戸内寂聴さんの携帯小説「あしたの虹」

はてなブックマークでも話題になっていた、作家・瀬戸内寂聴さんの携帯小説「あしたの虹」(携帯サイト、アクセス数は120万を越えている)を空港の待合いロビーで一気読みしました(本当は原稿を書く予定だったのに…)。妊娠、突然の死など、携帯小説的と言…

ジャーナリズムに関わる人に「ニュースキャスター エド・マローが報道した現代史」

アメリカのニュースネットワークCBSでキャスターを務めた「テレビ・ジャーナリズムの父」と呼ばれるエド・マローの評伝「ニュースキャスター エド・マローが報道した現代史」はジャーナリズムに関わる人に読んでもらいたい本です。新たな媒体が生まれれば、…

子供を持つ親に読んでほしい「12歳からのインターネット」荻上チキ

以前イベントで対談させてもらった荻上チキさんが出版した「12歳からのインターネット ウェブとの付き合い方を学ぶ36の質問」が渋谷の書店に平積みになっていたので購入してみました。 インターネットが技術などに詳しい一部の人だけでなく多くの人に使われ…

「パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」海部美知

暮らしやすい日本に閉じこもり、産業はそれなりの大きさを持つ日本市場でビジネスができてしまうことによって世界的な競争力を失ってしまう… パラダイスなはずなのになぜか閉塞感がある。海部美知さんの「パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」を読んで改め…

「自分探しが止まらない」速水健朗

若者の「自分探し」と聞くと、「もう、うんざり!」(この本の帯にはそう書いてある)とか「いつまでも甘えるな」といった批判か、「原因は社会にあるから若者は悪くない」とか「別にいいじゃない。自分らしく」といった擁護になりがちですが、「自分探しが…

「コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践」ハーバード・ビジネス・セレクション

日経IT-PLUSのコラムブロガーイベント復活は「限界論」の突破口かの中で紹介した「コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践」(ハーバード・ビジネス・セレクション)は、問題を解決し、ビジネスチャンスを創出するためのナレ…

パラダイス鎖国と「そうだ葉っぱを売ろう!過疎の町、どん底からの再生」横石知二

パラダイス鎖国という2005年に海部美知さんがブログで提示したキーワードを自分なりに解釈して日経IT-PLUSに二本の記事を書きました。はてぶでやブログに色々書いていただいたり、個人的にメールを送っていただいたり、色々反応がありました。ご意見を頂いた…

「フューチャリスト宣言」梅田望夫・茂木健一郎

「フューチャリスト宣言」というタイトル通り、梅田望夫氏が脳科学者茂木健一郎氏とウェブの可能性と未来について対談した本。筑摩書房さんから送っていただきました。ありがとうございます。四つ目のりんごをジャケットの下に着込み(仕込み)、「そうか、…

「超地域密着マーケティングのススメ」平岡智秀

「素晴らしい一冊」というR30さんの書評を読んで購入した「超地域密着マーケティングのススメ―小さな会社は当然。大きな会社もおさえておきたい、エリアNo.1に向けた戦略と戦術」は、心に響く本でした。著者は、和歌山の人口1万人足らずの小さな町にある…

「迷いと決断-ソニーと格闘した10年の記録-」出井伸之

ソニーのCEOを務めた出井伸之氏がソニー時代の思い出を書き記した「迷いと決断」。出井氏と言えば、CEO就任当時に軽井沢の別荘で愛車の赤いポルシェと登場した自動車雑誌「NAVI」の写真を思い出します。背が高く、おしゃれな出井氏は、ソニーの革…

「デジタルワークスタイル」徳力基彦

ブログ「tokuriki.com」の徳力さんから著書「デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術」を送っていただきました。ありがとうございます。『インターネット時代の仕事術は会社は教えてくれない』(はじめに、から)、変化の激しい時代に対…

「新聞社 破綻したビジネスモデル」河内孝

『最近、多くの人から、「このごろの新聞はおかしい。どうも言ってることとやっていることが違うのでは」と聞かれます。残念ながら、皆さんの疑問はかなりの部分当たっています。他者に求めるわりには、自らの情報公開に臆病な業界の体質から「うさんくささ…

最近「日経ビジネス」が面白い

日経BP社が出版しているビジネスマンを対象としている週刊誌「日経ビジネス」が最近面白いです。 最新号(4月2日号)の特集は「抜け殻正社員 派遣・請負依存経営のツケ」読みどころで編集長は『「同質労働・同一賃金」は建前だけ。正社員はその座に安住…

新聞の危機本の出版が相次ぐ

近くの紀伊国屋をのぞいたら「新聞の危機本」コーナーが出来ていました。毎日新聞の常務だった河内孝氏が書いた「新聞社―破綻したビジネスモデル」、同じく元毎日新聞の吉原勇氏の「特命転勤―毎日新聞を救え!」、電通総研の前社長藤原治氏の「ネット時代10年…

「情報メディア白書2007」電通総研

新聞、テレビ、インターネットなど、さまざまなメディアのデータを解説つきで紹介している「情報メディア白書2007」が発売されたので早速購入。値段は高いのですが、メディアを横断的に紹介しており、ざっくりと業界動向を知るには最適です。取り上げられて…

「ブルー・オーシャン戦略」W・チャン・キム+レネ・モボルニュ

「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)」は、血みどろの戦いが繰り広げられている既存市場=レッド・オーシャン=での競争から抜けだし、競争を無意味なものにし、新たな需要を掘り起こすブルーオーシャンを創…

「情報文明の日本モデル〜TRONが拓く次世代IT戦略」坂村健

村井純氏の「インターネット (岩波新書)」に続いて、再び読み直したのが、TRONを提唱し、最近ではユビキタス社会の研究で知られる東京大学の坂村健教授(Wikipediaへの記述が少ないのが意外)の「情報文明の日本モデル―TRONが拓く次世代IT戦略 (PHP新書)…

「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」佐々木俊尚

ブログ界でも話題になっているジャーナリスト・佐々木俊尚さんの新刊「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」が手元に届きました。通常より大きな帯には「Google 破壊者か、全能の神か」とあり、ヤフーのネット天下はいつまで続くのか? 活字媒体の新…

「インターネット」村井純著

「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」の勢いはとまらないようです。職場近くの丸善、紀伊国屋でも入り口に平積みしてあります。まるで「読まないと時代に取り残されてしまうぞ」といわんばかりに紹介されています。世間ではますます…

「ウェブ進化論」梅田望夫

梅田望夫さんの「ウェブ進化論 〜本当の大変化はこれから始まる〜」が売れています。3月1日には四刷が発行されたそう。書店ランキングなどで上位になり、今朝見たテレビでも紹介されていました。ビジネス書として置かれているので、インターネットによる変化…

「へんな会社の作り方」近藤淳也

はてなの近藤さんの本。新宿南口の紀伊国屋で平積みしているのを見かけて「買おうかな」と思っていたところ、出版元の翔泳社さんから送っていただきました。はてな流の仕事のやり方である、立ったままの会議、ダンボールとコピー用紙にで作った進行管理シス…

「マスコミ対応 緊急マニュアル」石川慶子

ショーケースを前に、少しばかり予習をしようと、広報やPR(どうもPRといわれるとADとの区別があまり感じられない)の本を何冊か読んだのですが、広報コンサルタントの石川慶子さんが書かれた「マスコミ対応 緊急マニュアル」は、元報道側の立場から見…

「民主化するイノベーションの時代」エリック・フォン・ヒッペル

無料公開やユーザー参加によってイノベーションが起きるというのは理解できますが、でそれで儲かるのかというところが弱い気がします(イノベーションについて書いてあるので、当たり前といえば、当たり前)。本書によると、イノベーターがイノベーションに…

2005年アマゾンアソシエイトで売れた本

404 Blog Not Foundほどは売れていないですが、私のところもロングテールで9割が1冊、1枚(CDやDVD)でした。一位は佐藤優氏の「国家の罠」。ムネオ事件で逮捕された佐藤氏と担当となった検事とのやり取りが、佐藤氏の驚異的な記憶力によって再現されてい…

「プロフェッショナル広報戦略」世耕弘成

当たり前のことを、当たり前のようにさらりとやり遂げる。実は、これが最も難しいことではないかと思います。世耕弘成という人はそれが出来る人。それも相手の立場を考えた上で出来る。これはすごいことです。自民党のブロガー懇談会(参考・自民党の「第2…

Googleという帝国。「ザ・サーチ」ジョン・バッテルを読んで

インターネット業界で働く人だけでなく、あらゆるメディア産業で働く人に読んでもらいたい本です。ザ・サーチ グーグルが世界を変えた作者: ジョン・バッテル,中谷和男出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2005/11/17メディア: 単行本 クリック: 76回この商品…

「そんなマーケティングなら、やめてしまえ!」セルジオ・ジーマン

そんなマーケティングなら、やめてしまえ!―マーケターが忘れたいちばん大切なこと作者: セルジオジーマン,Sergio Zyman,中野雅司出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2000/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る…

「ソニーとSONY」日本経済新聞社

ソニーウォークマン販促ブログ「炎上」を書く際に参考にでもしようと、本屋に積まれていたので手に取りました。ソニーとSONY作者: 日本経済新聞社出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/11/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含む…

「iCon 〜スティーブ・ジョブズ 偶像復活」

スティーブ・ジョブズ-偶像復活作者: ジェフリー・S・ヤング,ウィリアム・L・サイモン,井口耕二出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/11/05メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 294回この商品を含むブログ (267件) を見るすごい。スティーブ・ジョ…

「企業とは何か」P・F・ドラッカー

ドラッカーがなくなったというニュースが流れ、多くのブロガーがドラッカーについて書き、会社の近くにある紀伊国屋書店でも「ドラッカーコーナー」が設置されています。ずいぶん以前に「禁断の書復刊」という帯に誘われ、帯買い(表紙買い?、CDはジャケ…

下流社会と機会不平等

新メディアα版(ブロガーズセッション)の第一弾の議論を編集チョ(暫定)としてチェックしながら、最近読んだ「下流社会」とずいぶん以前に読んだ「機会不平等」を思い出しました。下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)作者: 三浦展出版社/メーカー:…

「国家の罠」佐藤優

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて。 「巨悪を眠らせない」のキャッチフレーズで知られる東京地検を代表とする特捜部幻想はマスコミの世界にもあります。地方紙の記者は、あまり検察庁を熱心に回らない傾向にありますが、私は当時の幹部と不思議と気…

「メディア・ビオトープ」水越伸

『インターネットが登場し、さまざまな活動ができる可能性が出てきたのはたしかだろう。しかし、はたしてそれを活用して表現するだけの深い欲望と言うものが、現在の日本社会に存在するのか。今の日本人に、インターネットを用いて社会を変えていこうと言う…

勝負の分かれ目

「新聞は総合情報産業を目指す!」。落ち目の新聞業界のあちこちで聞かれる言葉ですが、真の意味で情報産業であることを理解している人は少ない… 「勝負の分かれ目」(著・下山進)は「情報」から「カネ」を生み出す総合情報産業とは何かを、丹念な取材で明…

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

今マスコミに席を置く人、それからこれからマスコミを目指す人、特に地方紙を目指す人は必読と言えるのが、地方紙記者出身の作家・横山秀夫氏の「クライマーズ・ハイ」です。これぞ「日本初の地方紙小説」です。結末は理想的過ぎる結末かもしれませんが、展…